【コラム】「朴槿恵アウト」なら解決されるのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.16 17:08
2003年、大邱(テグ)地下鉄放火事件で192人も亡くなった。当時、最初に火がついた列車よりも向い側に停車していた列車でより多くの犠牲者が出た。機関士がマスターキーを持って逃げたためにドアが開かなかったのだ。当時の金大中(キム・デジュン)大統領も責任を免れることはできないが、彼を非難すれば解決策が出てくるわけでもない。政治攻防は、こうしたすべての争点を飲み込んでしまう。
1911年、ニューヨークのトライアングルシャツウェスト縫製工場の火災で幼い女工ら146人が死亡した。外出できないよう非常口を閉めておいた工場の幹部が鍵を持って逃げたために大型惨事を招いた。その後2年間で米議会は64の法案を作った。映画・小説・音楽を作り、いまだに毎年、追悼行事が開かれている。そこに与党と野党がいたのだろうか。