首相も長官も疫学調査官増やすといったのに、来年予算ゼロ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.23 14:41
中東呼吸器症候群(MERS)事態の後続対策の1つである疫学調査官の拡充が、来年の予算案に全く反映されていないことが確認された。主務部署である保健福祉部が人材拡充案を提出したが、行政自治部が「さらに協議が必要だ」という理由で決定を先送りしたためだ。MERS拡散の主な原因として「初期対応の失敗」が指摘されて政府が専門担当者の補強を約束したが、うやむやになるのではないかという憂慮が出ている。
疫学調査官の増員はMERS事態の真っ最中だった今年7月から推進された。国会は正規職公務員として疫学調査官を補充する案を盛り込んだ「感染病の予防・管理に関する法律」改正案を通過させた。政府も先月、疫学調査人材の強化など48の重点課題を入れた「国家防疫体系改編案」を確定した。当時、鄭鎮燁(チョン・ジンヨプ)福祉部長官は「防疫体系の根幹である優秀な疫学調査官を確保して安心防疫の軸をつくる」と明らかにした。これを基に福祉部は人材補充計画を自治行政部に渡した。