【噴水台】再び大韓民国には生まれたくないって?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.01 12:19
私のいとこはおよそ20年前、ニュージーランドに移民した。暮らし向きの良かった大学の同窓生の多くが一気に海外へと旅立っていった。教育問題が一番大きかった。当時小学生だった甥や姪は、ニュージーランドで大学を卒業し、それぞれオーストラリアと韓国で仕事をしている。
移民生活中、このいとこは「ニュージーランドはつまらない天国、韓国はおもしろい地獄」と言いながら韓国を懐かしがった。万事に争いが絶えない疲れた生活だったが、それが韓国社会特有の活力と躍動性につながるということだった。韓国を離れて出る言葉なので限界はあるが、彼の友の言葉も皆同じだった。冗談半分真面目半分で「お金さえ少しあれば韓国のように楽しく暮らせる国もほかにない」と。このうち数人は子どもが成長してから韓国に戻ってきた。
ところでそれも昔話のようだ。最近、あるモバイル世論調査結果に目を引かれた。「生まれ変わるなら、大韓民国に生まれたくない」(57%)という回答が「生まれ変わるなら、大韓民国に生まれたい」(43%)よりも多かった。「生まれたくない」という回答は20代が60%で最も多かった。韓国に生まれたくない理由は過度な競争や厳しい入試、スペック(注)づくりなどだった。最も暗うつな韓国の社会現実としては「政治」が挙げられた。回答者の70%が韓国は公正でなく、両極化が深刻だと答えた(ドゥイットサーベイ調査)。