【現場から】韓国最高性能のスパコン、中国の2.6%水準というが…

【現場から】韓国最高性能のスパコン、中国の2.6%水準というが…

2016年09月08日08時46分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  大田(テジョン)の儒城(ユソン)にある韓国科学技術情報院(KISTI)1階には「スーパーコンピュータ4号機」がある。国が運営する汎用スパコンで、大学や政府系研究所のほか企業も各種研究開発(R&D)に使っている。2009年に米国から太平洋を渡ってきた時だけでも世界14位の性能を誇る強力なスパコンだった。演算速度が300テラフロップス(テラは10の12乗)に達する。簡単に言えば1秒間に300兆回の演算ができる速度を意味する。

  だがそのスパコン4号機もいまや歳月が流れ世界500位圏外に押し出されて久しい。それでもまだKISTIのスパコン4号機はやるべき仕事が山積みだ。韓国の中小企業がこの4号機を1回使うためには3.5倍の競争率を突破しなければならないほどだ。事実4号機は引退時期がすでに過ぎている。学界ではスパコンのライフサイクルを5年とみている。

  「ムーアの法則」によると、コンピュータの性能は5年ごとに10倍、10年ごとに100倍ずつ向上する。現在世界のスパコンの速度はテラの1000倍に達するペタの時代に入り込んだ。このためKISTIは来年を目標に25ペタフロップス級のスパコン5号機導入を準備している。

  人工知能(AI)とビッグデータに代弁される第4次産業革命の時代にはスパコンの存在が必須だ。「アルファ碁」のような人工知能が出てくることができるのもビッグデータとコンピューティングパワーのおかげであるためだ。韓国には世界500位圏に入るスパコンが7台に達する。スパコン保有順で見れば世界8位だ。だが残念ながらこの7台すべてが輸入品だ。その上韓国で最も性能が良い気象庁の輸入スパコンの能力も中国が独自開発したスパコン「神威太湖之光」の2.6%にすぎない。IT大国といっていた韓国がなぜこの程度まで「スパコン後進国」になったのだろうか。グーグルの囲碁AI「アルファ碁」が韓国社会を揺るがした直後の4月、未来創造科学部は毎年100億ウォン(約9億3374万円)を投資して2020年まで1ペタフロップス、2025年までに30ペタフロップスを超えるスパコンを独自開発すると発表した。だがこれすらもあまりに低い目標だ。

  未来創造科学放送通信委員会所属の金聖泰(キム・ソンテ)議員は7日、「韓国はスパコン好循環生態系が崩壊して久しい。韓国のスパコンは現在動脈硬化症を患っている」と口火を切った。未来創造科学部が立てた2020年の目標というのがせいぜい2008年の世界1位水準で、最終目標である2025年のスパコンの性能も現在の世界2位の性能にすぎない。このままなら韓国は永遠に追いつくことのできない虹を追いかけて行く格好だ。

  10年前にスパコン10台を保有していた中国はこれまで毎年4000億ウォンずつを投資し開発に乗り出した。今年はついにスパコン最強国の米国を超え世界1位に上がった。金議員は「スパコン活用に対する国家的認識転換だけでなく、果敢な予算と人材投資が切実な時点だ」と声を高めている。
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