円安に次いで元安まで…「韓国もウォン安で対応を」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.13 15:05
◆“弱り目に祟り目”の新興国
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は12日付の分析記事で「人民銀が自国の景気浮揚のために元切り下げに踏み切ったが、世界のすべての国家の悩みの種になった」と評価した。欧州と米国の証券市場は中国が1回目の切り下げに出た11日、一斉に下落した。アジア証券市場は11日に続いて12日も大幅に下落した。
専門家は元安が続く場合、最も大きな打撃を被るのは新興国だろうと指摘した。新興国の通貨価値は今年に入って米利上げに対する懸念で下落に歯止めがかかっていない。元の切り下げがこれに追い打ちをかける可能性がある。専門家が最も懸念しているシナリオは、新興国通貨の同時安がグローバル資金の急激な流出につながることだ。JPモルガンによると、今年4月-6月期、新興国からはおよそ1200億ドルの資金が流出した。2009年以来、約6年ぶりとなる最大値だ。