「MBCの主張、正しいことは1つもなし」ドナルド・ケネディサイエンス編集長インタビュー

「MBCの主張、正しいことは1つもなし」ドナルド・ケネディサイエンス編集長インタビュー

2005年12月07日12時07分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  患者に合わせた型の幹細胞に対する黄禹錫(ファン・ウソック)ソウル大教授チームの研究論文を載せた米国科学専門誌サイエンスのドナルド・ケネディ編集長(Editor-in-chief)は5日(現地時間)、「黄教授の研究内容は正しいと確信している」と述べた。

  生物学博士で米ワシントンのサイエンス本社で働くケネディ編集長は、本紙との電話インタビューで「私が知っている限り、MBCの主張のうち正しいことは何もない」と述べた。

  彼は「サイエンスは黄教授の論文に対して十分に検証した」とし「幹細胞写真を含む各種資料を米国内外の信頼のおける細胞研究機関などに送り、専門家たちから徹底的に検証してもらう手続きを踏んだ」と明らかにした。それとともに「黄教授が書いた2004年の論文を見ると彼が2005年の研究成果を生み出せるという点がはっきり分かる」と述べた。

  彼は「サイエンスが論文を審査する際、実験そのものを繰り返す方式で検証しない」とし「しかしサイエンスは論文内容に対して非常に格別な注意をはらい真偽を検証して論文の品質を判定する」と話した。

  黄教授チームが分化に成功した患者ES細胞の数字を7から3に修正したことに関してケネディ編集長は「実験結果に対して訂正することはよくあること。重要なのは訂正があってもなくても研究結果は変わらないという点」と強調した。

  そんな彼にMBCの『PD手帳』について聞いた。

  --MBCが謝罪放送をした。

  「4日、問題の放送局が謝罪したことは知っている。その放送局の主張の中で信じられるものは1つもない。これからMBCの主張に耳を傾ける人は誰もいないと思う」

  --MBCによりサイエンス誌も結果的に被害に遭ったのではないか。MBCに対してどんな対応措置を取るか。

  「(しばらく考え)対応する価値さえ感じない。彼らはもう自分たちの愚かさを十分に見せてしまったし、それでたっぷり恥もさらしてしまったではないか」

  --アメリカのメディアも科学者たちの論文を検証しようとすることはあるのか。

  「米メディアも学会誌が公認した科学的成果に対し探査報道をするとして検証をする場合があるにはあるようだが、珍しいことだ。検証をしても必ず該当の分野に対する深い科学的知識を集めてから行うと思う。しかしMBCの取材陣の場合はそうではなかったようだ」

  --サイエンスが表紙に載せた論文が真偽を疑われ困惑したと思うが。

  「(笑いながら)もう本当に無駄なことに時間を割くことなく、業務に打ち込めるのでうれしい。これまであちこちから多く電話がかかって来て困惑していた」

  ケネディ編集長は「黄教授チームの研究員が卵子を寄贈したことは自発的な行為であると確認されたので、研究員の卵子提供事実が論文審査当時に知られたとしても、論文の掲載が拒否されることはなかっただろう」と述べた。
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