韓国の20~30代、「トランプは嫌いだが米国は好き」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.17 13:09
一方主義で武装した米ブッシュ政権のテロとの戦争に対する世界の世論は冷ややかなことこの上なかった。伝統的な米国の友邦である英国、ドイツ、フランスでも米国外交に対する支持と好感度はほぼ半分に急落した。最近の韓国社会の世論もやはり世界的対米批判世論と脈を同じにした。「米国に対して好感を感じるか?」という質問に対する肯定回答は以前の70%水準から50%に下落しており、こうした冷ややかな視線はイスラム諸国とほぼ同水準だった。
しばらく平穏だった世界と米国の関係はトランプ大統領の登場とともに急変した。経済的に没落している米国産業労働者階層と中産層の憤怒を基盤に当選したトランプ大統領は米国優先主義を手当たり次第に駆使し始めた。ムスリム国市民の米国旅行を制限する大統領令(この大統領令は連邦裁判所判事によりブレーキがかけられた)が下されるかと思えばメキシコとの国境に違法移民者を防ぐための巨大なコンクリート障壁建設が議論され始めた。