<成完鍾リスト波紋>15時間調査の韓国前首相「懐柔する理由ない」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.15 10:18
検察の調査で李前首相は淡々とした口調で自らの潔白を主張したという。捜査チームは成元会長の側近などの陳述とハイパス(ETC)記録、通話内訳に基づき、2013年4月4日に扶余選挙事務所で成元会長と会ったかどうか問いただした。李前首相の陣営で活動したボランティアメンバーの陳述に基づいて描いた当時の選挙事務所の状況まで提示した。ボランティアメンバーのハンさん(61)は検察の調査で「候補がいない時は事務室の扉を開けるが、当日午後4時過ぎに行ってみると(事務室の)扉が閉まっていて、外側のテーブルに成元会長が座っていた」と述べた。しかし李前首相は「成元会長と会った記憶はない」と否認した。
捜査チームは「5万ウォン札で3000万ウォンを準備した」という成元会長の秘書イム氏(39)と「2人が会う事務室のテーブルにショッピングバッグを置いてきた」という随行秘書のクム氏(34)の陳述調書で圧力を加えた。これに対し李前首相は「金を受け取っていない」と主張した。多くの人が出入りする選挙事務所でお金が行き来するのは不可能だという論理を展開したという。また捜査チームは、李前首相のキム・ミンス元秘書官が関係者を懐柔した事実を知りながらも黙認したり、懐柔を直接指示したかどうか追及したが、李前首相は「懐柔はなかったし、関与したこともない」と答えた。