韓国の20~30代、「トランプは嫌いだが米国は好き」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.17 13:09
全世界が米国の一方主義外交に対する批判で沸き立った2003年。韓国の大統領は国家安全保障会議の席上でこのように発言する。「同盟関係を尊重し、また長きにわたる友好関係と未来の友好関係を考慮し米国に対する支持の意志と支援を積極的に表明することが韓国としては適切な選択と考えます…。国内でさまざまな批判的意見と反対世論があり、またそれは自ら名分を備えているが、この問題はやはり国益という実用主義的立場で決めることが妥当だと考えます」。
選挙運動過程で強烈な反米主義修辞を隠さなかった盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は就任1年で苦悩に満ちた実用的同盟政策を選択した。続けて盧大統領は国軍非戦闘兵3000人をイラクに送る決定を下した。
韓半島(朝鮮半島)で軍事的危機が数十年ぶりの最高潮に達した最近、平和を守るための文在寅(ムン・ジェイン)大統領の苦悩の重さは数カ月にわたり派兵を悩んだ盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領でも簡単には計りにくいほど重いだろう。文大統領の苦悩はすぐ目の前に近づいた生(平和)と死(戦争)の問題だ。数千キロメートル離れたイラクで広がる世界的なテロとの戦争の問題ではなく、「いま、ここ」で広がる生死の問題だ。