【社説】済州道に集まる中国資本、玉石選り分けなくては
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.23 10:09
済州道(チェジュド)が中国資本の大規模投資計画に対し相次いでブレーキをかけている。済州道の元喜竜(ウォン・ヒリョン)知事は就任後、神話歴史公園、ドリームタワー事業など道内の中国資本による投資を原点から見直すと明らかにした。それを受けチャイナテディは17日に西帰浦市(ソグィポシ)に推進中のリゾート開発事業の投資振興地区指定申請を撤回した。この会社は1353億ウォンを投資してコンドミニアムと美術館を作る計画だった。投資振興地区に指定されると166億ウォンの税金減免を受けられる。だが、「リゾート用地に小規模な美術館などを組み入れて税金優遇だけ得ようとしている」との非難が起き自主的に撤回したのだ。
済州道はいま中国資本が大挙押し寄せている。上半期だけで中国人は277万平方メートルの土地を取得した。海岸、山間地域だけでなく都心のビルや商店街まで片っ端から買いあさっている。このため済州道の地価上昇率は韓国で最高だ。中国人観光客で市内のホテルと商店街、免税店などは好況に沸いている。
だが、乱開発の懸念も大きくなっている。中国最大の不動産開発業者の緑地グループが1兆ウォンを投資して済州市内に作る計画のドリームタワーはスカイラインを台無しにする56階建てビルとカジノで住民たちの反対に遭っている状態だ。中国の藍鼎グループが2兆5600億ウォンをかけて西帰浦市に推進中のリゾート事業も済州道が補完を要求し事業が中断された。このリゾートにもカジノが入るという噂が出ている。