【コラム】韓国の海水淡水化技術は未来の「ブルーゴールド」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.24 14:23
次に、市場先行獲得のための先導型技術革新への思い切った投資が必要だ。先端素材の開発と融合技法の進化により、市場は急変している。疏水性分離膜を利用した膜蒸留法、塩度差を利用した正浸透法、塩度車でエネルギーを生産する浸透膜発電、セラミックや炭素ナノチューブなど新素材分離膜などがこれに該当する。すでに膜蒸留法はサウジ海水淡水化公社の提案で共同研究を推進するほど所期の成果を収めており、技術革新分野に持続的な投資をしていけば遠からずグローバル リーダーとしてその位置づけを確かなものにすると思われる。
最後に、海水淡水化産業生態系を形成しなければならない。プラント産業は前・後方産業関連の効果が大きく、バリューチェーン全般にわたって専門人材が求められる雇用創出型産業だ。核心部品と装置を生産する中小企業と大企業の共生と同伴成長で、内需市場の安定化および活性化を図り、これをベースに企業の競争力確保および雇用創出を拡大していかなくてはならない。あわせて、技術検証および活用実績確保で海外進出を本格化しなければならない。