【時論】韓国の大統領制はなぜ繰り返し失敗するのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.08 09:04
韓国の大統領制が成功するためには何が必要なのだろうか。現代国家の発展とともに大統領が強力な行政府の中心に登場したが、憲政的にも理論的にも、依然として国家運営の中心には議会の機能が核心的に存在する。成功的な議会なくして成功的な大統領制もないということだ。
では、議会の機能を正常化するためにどのような制度的考慮が必要だろうか。国会は実質的に青瓦台(チョンワデ、大統領府)と行政府を牽制するべきだ。米国のように監査院の機能を国会配下に移管して聴聞会制度も活性化させ、常時、行政府を監視・牽制するべきだ。強い議会の牽制の下で、大統領は初めて独善と独裁の欲求を落ち着かせることができる。米大統領の最も重要な日課の一つは、与野党を問わず議員たちと国政について議論して説得する過程といっても過言ではない。
大統領制の成功のためには議会と大統領の間で双方向的かつ積極的なコミュニケーションを図っていくことが必須だ。政務首席を中心に、党・政府・青瓦台の間の協議が活性化されなければならない。青瓦台秘書室内の政務首席質が国会および政党関連の補佐機能を担当しているが、趙允旋(チョ・ユンソン)元政務首席が職務にあたっていた当時、大統領とただの一度も単独面談できなかったという言葉は意味するところが大きい。