「日本の競争力の土台はものづくり」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.23 15:44
現在グローバルカメラ市場ではキヤノンとニコンのデジタル一眼レフ式(DSLR)カメラ、そしてソニーのミラーレスカメラが角逐している。オリンパス・富士フイルムなどを合わせれば、ほとんどのカメラ企業が日本ブランドといっても過言でない。キヤノンのDSLRカメラEOSシリーズの設計を担当してきた松本俊郎キヤノンICP(Image Communication Products)第二開発センター部長は、日本カメラ企業の競争力が「ものづくり」にあると見ている。新製品公開行事のために訪韓した松本氏は18日のインタビューで、「ドイツのライカに追いつくという目標で出発した日本のカメラ企業が匠の精神で技術を着実に発展させ、世界的な人気を呼ぶことになった」と説明した。日本企業の特徴を説明するときに必ず登場する言葉の一つが「ものづくり」だ。「渾身の力を注いで最高の製品をつくる」という意味で使われる。
--キヤノンの成功の秘訣は。
「キヤノンは1937年の創業から80年間、光学技術に没頭してきた。フィルムカメラからデジタルカメラに転換した2000年代初期、他社より早くデジタル製品への転換に力を注ぎ、2003年に同部門1位になった。その後はトップを一度も逃していない。ほとんどすべての製品を日本本社工場で生産し、高品質を維持してきたからだ。イメージセンサーなど核心デジタル部品とレンズなど光学機器をすべて自ら生産するのも他社とは違う部分だ」