【コラム】不確実性の時代=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.28 11:30
ひとまず緊縮政策は持続する見通しだが欧州経済が悪化し続ければそれに対する対立は尖鋭化するだろう。特にフランスの場合、とりあえず緊縮反対派の退却で事態は一段落したが、オランド大統領の支持率が17%であることを考慮すれば経済が回復できない場合には社会党内の反対派が勢力を伸ばす可能性があり、財政拡大とともに移民禁止とユーロ脱退を主張する極右派の国民戦線も勢力をさらに拡張するだろう。そうしてフランスが反緊縮路線に旋回することになればEUの二大軸を構成するドイツとフランス間の衝突が起き欧州経済は混沌に陥るだろう。
世界経済の見通しを不確実にするのは米国と欧州経済の不振だけでない。現在世界のあちこちで政治的対立が高まっており、それが予測するのが難しい不安要素になっている。