<朝鮮通信使400年>行列の中の少年が踊った朝鮮踊り…今も公演中
毎年10月になれば日本の岡山県牛窓にある小さな村の神社の前庭では独特の公演が行われる。2人の少年が顔におしろいを塗って唇に紅、額に赤い十字を描き、7~8分間、踊る踊りだが、日本伝統芸術とは全く違う。朝鮮式帽子に似ているかぶりものと雲の柄が入った上着、足首の部分をくくったところなど格好はひと目で朝鮮の物だと分かる。
唐子踊りと呼ばれるこの踊りは朝鮮通信使が日本に残した代表的な文化の痕跡の1つだ。12回にわたって派遣された朝鮮通信使は両国高位官吏、文人たちの間の外交・交流ばかり行ったのではない。異国から来た大規模使節団の姿は日本の普通の人々に深い印象と文化的衝撃を与えた。彼らはこのときの感興を踊りや祭りなどで表現して今日に伝えている。