【コラム】良質の雇用は市場が生み出す=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.22 11:52
友人Aは地方専門大(短大)理工系の教授だ。新学期になると新入生と保護者の希望レベルを低めるのがAの主な仕事だ。Aは「大企業は望むな」「中堅企業に入れば成功だ」などと毒舌を吐く。その理由をAはこう説明した。「そのように現実を認識させてこそ中小企業にでも就職する。大企業に直行するのは難しいが、2、3年間に中小企業で着実に技術を習得すればいくらでも大企業に行くことができる」。
大企業への就職戦争は大卒者にも変わらない。昨年の大卒者は約30万人。このうち大企業の上下半期の新入公開採用は計3万人にすぎない(就職ポータル ジョブコリア統計)。大学院進学、軍入隊などを勘案しても大半が大企業の職場をつかめないということだ。大企業、中小企業、公共部門をすべて合わせても昨年増えた就業者は9万7000人にすぎなかった。学校を終えた多くの青年が結局、求職者として冬を過ごさなければいけない。統計庁が把握した2018年の求職者は69万3000人で、前年比2万4000人増えた。