【社説】北、廃棄核を搬出して米国の投資を受けるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.15 15:30
北朝鮮の非核化の青写真が輪郭を表している。「完全な非核化」と「体制保証」という基本原則から一歩踏み込んだ、北朝鮮核兵器の廃棄後の第3国搬出およびパッケージ経済支援方式を米国側が話し始めた。ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日(以下、現地時間)、ABCのインタビューで北朝鮮非核化の範囲に▼ウラン濃縮とプルトニウム再処理能力の除去▼廃棄した核兵器のテネシー州オークリッジ移管--を含めた。完全な非核化は結局▼プルトニウムや高濃縮ウランなど核物質▼核施設と人材▼核弾頭運搬体のミサイル施設▼核プログラム--などをすべて放棄することを意味する。
注目されるのは、ボルトン補佐官がトランプ政権の官僚では初めて廃棄された北朝鮮の核兵器と物質の処理場所にまで言及したという点だ。米朝は過去に「9・19共同声明」(2005年)、「2・13合意」(2007年)、「10・3合意」(2007年)などを通じて非核化交渉を進展させたが、核物質などを北朝鮮の外に出して検査する「試料採取」問題で引っかかり、すべての合意が原点に戻った経験がある。今回ボルトン補佐官が述べた核兵器の搬出は、核能力検証のための試料採取レベルでなく「完成品」を送れという意味だ。双方が深みのある非核化水面下交渉をしなければ出てこない要求であるだけに、6・12米朝首脳会談の期待をさらに高めている。