現代自動車「スクープ」、スポーツカー感覚生かした最初のモデル
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.24 10:36
厳密に問えば韓国の国産技術で製造した正統スポーツカーはオウリムモータースが2010年に発売した「スピラ」だけだ。最高級トリム(スピラEXテンペスタ)は500馬力に時速315キロメートルスピードを出すことができた。ポルシェに匹敵する1億8318万ウォンの価格のため広く普及せず2013年に生産を終了した。
韓国の自動車メーカーが韓国で発表したスポーツカーはあと2つある。起亜自動車の「エラン」(1996年)とGM大宇の「G2X」(2007年)だ。だがエランは英スポーツカーメーカーのロータスが設計した車両版権を買収して改造し、G2XはGMの子会社である独オペルのスポーツカー「オペルGT」を輸入したものだった。
スポーツカー以外に韓国のスポーツセダンの歴史は90年に始まる。スポーツセダンは一般的な自動車(セダン)に走行性能を強調したスポーツカーの特性を組み合わせた車だ。当時現代自動車は韓国初のクーペ(2人乗りセダン型乗用車)の「スクープ」を発売した。「エクセル」をクーペに改造したが、開発名の「エクセルSLC」から「スポーツカーのような車(Sports Looking Car)」としたほどで、性能はスポーツカーに至らなかった。停止状態から時速100キロメートルに到達する時間(ゼロバック)は9秒台、最高出力は129馬力だった。