【時視各角】武侠誌で読む華為-サムスン訴訟戦(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.01 13:04
武侠誌の観点で見ようとすれば、華為の主力武術である「特許核の傘」は「反客為主之計」のような欺まん術策としても解釈できる。客として入って主を追い出し、その場を乗っ取る戦略だ。後漢末、西周城に客として行った呂布が劉備を追い出し、袁紹が自分を招請した冀州城の韓馥を追い出して城を乗っ取るなど中国の歴史に多い事例だ。特許核の傘名分の下、他人の物を自分の物と混ぜ合わせて主をあいまいにした後、市場優位を占めようとする戦略であるかもしれないということだ。
問題は、変則的な中国方式はグローバルスタンダードと距離があるが、市場では不思議に受け入れられるという点だ。韓国企業にはプライドが高い米国企業も中国では中国の方式に従う。一例として、米クアルコム社も最大の顧客だった韓国企業からは交渉の余地なく高い技術使用料を受けたが、中国では違った。昨年、中国政府が特許政策に問題があると一言いうと、1兆ウォン(約1000億円)台の課徴金を支払い、技術使用料再交渉と中国に合わせた半導体生産投資に動いた。