いまだ“安全不感症”の韓国…旅客船乗務員「ライフジャケットの着用法知らない」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.16 11:47
セウォル号の事故後に変わったことは、切符を購入して乗船する際、身元確認を徹底的に行うという程度だった。貨物室の車両も固定させた。ソギョンパラダイス号を何度か乗っているという乗客は「セウォル号の前には見られなかった風景」と語った。
ソギョンパラダイス号は11時間30分の航海を終えた後、済州沿岸旅客ターミナル到着を控え、「まもなく到着します。客室の鍵を返却してください」という案内放送をした。乗客の乗船後2度目であり最後の放送だった。最後まで安全に関する案内はなかった。
海洋警察庁「旅客船安全管理指針」には「船長は出港後、モニターおよび船内放送施設を利用したり、船員の試着を通じて、旅客(乗客)に救命胴衣の使用法を案内しなければならない」と明示されている。しかしこれを守らなくても処罰しない単純な指針にすぎない。韓国海洋大のユン・ジョンフィ教授(海洋警察学)は「従わなければ司法処理が可能な規定を設ける必要がある」と述べた。