【取材日記】20年前の敗着を踏襲する韓国GM労組
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.09 13:35
韓国GMは今まで4回の労使交渉を行ったが、立場の違いを確認しただけだ。労働組合は「強硬対応」を宣言し、▼群山(クンサン)工場閉鎖の撤回▼エコカーの生産▼経営実態調査への労組参加--などを要求している。
韓国GM労組のこうした強硬姿勢は約20年前の全米自動車労働組合と似ている。当時、米GMはコストを下げるために部品を海外に委託生産する戦略を推進した。GM労組はこれに反対し、1998年に大規模なストライキに入った。このストライキはトヨタ・ホンダ・日産など日本車が米国市場に定着する機会を与えた。過激なストライキに嫌気がさした一部の消費者が背を向けたからだ。一時は50%に達していたGMの米国内シェアは28.3%(2002年)まで落ちた。
韓国GM労組も強硬闘争の一辺倒だ。赤字の沼に陥った過去2年間、31日間もストライキをした。この期間、輸入車業界は過去最大の販売記録を更新した。2月にはメルセデスベンツ(6192台)とBMW(6118台)が初めて韓国GMの販売台数(5804台)を上回った。