中国が、韓民族の発祥地とされる白頭山(ぺクドゥサン、中国名・長白山)に「チャイナブランド」を付けるため必死になっている。白頭山を中国の自然文化遺産としてユネスコ(国連教育科学文化機関)に登録しようとしたり、大規模な開発計画を打ちたてたり、ふもとに冬季五輪まで招致しようとしている。
そのうえ、中国の国家体育委員会は来年1月、吉林省・長春で開かれる冬季アジア大会の聖火を6日、白頭山の天池(チョンジ)で採火した。1962年に締結した「中朝辺界条約」によって白頭山・天池の約45%が中国の所有になってしまった。したがって中国が所轄する天池地域で聖火を採火する行為に、国際法的には問題がない。