<南大門の丹青>伝統の脈途絶え、現実無視した専門家・政府が急いで作った合同作品
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.10.22 18:01
崇礼門(スンネムン、南大門)の丹青き損は「伝統の脈が途絶えた現実を無視した専門家と韓国政府が、あわてて結果を出そうとした」という韓国的な自画像を見せている。
まず丹青作業はお金で問い詰めれば、その比重は「ささいなもの」だ。合計270億ウォン(約25億円)の予算の中で丹青予算は2.4%の6億5000万ウォンだ。そこに顔料と接着剤であるにかわの購入費は1億1300万ウォンで残りは人件費だ。文化財庁のパク・ワンヒ課長は「政府の労賃単価を基準としており、大幅に減らしたものではない」と話した。顔料やにかわで「お金をかすめ取った」水準ではないとの意味だ。
丹青作業の始まりは真剣だった。李明博(イ・ミョンバク)政権は「崇礼門、丹青を伝統方式で復元する初めての事例」とした。すなわち何が伝統丹青であり、どんな顔料と接着剤が必要なのかについての科学的作業が始まった。2009年8月にホン・チャンウォン丹青長を責任研究員とする丹青模様考証作業が始まった。報告書が終えられた後、開催された諮問委員会の会議は朝鮮初期の模様にすることを決めた。