日本の重鎮学者、「東国通鑑」貴重本を韓南大に寄贈
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.06 11:03
韓南(ハンナム)大学は5日、日本の東京大学の神野志隆光名誉教授から東国通鑑56巻完本の寄贈を受けることにしたと明らかにした。
今回寄贈される東国通鑑は、17世紀に日本の水戸藩(現在の茨城県)で刊行した版木を朝鮮で再び印刷した独特の経歴を持つ本だ。日本でも7大学だけが所蔵している貴重本として知られている。版木は現在、奎章閣(キュジャンガク)に保存されている。韓南大は寄贈を記念して9日、人文ホールで神野志教授の東国通鑑寄贈記念学術発表大会を開き、これまでの研究成果を公開する予定だ。
東国通鑑は朝鮮時代に官で編さんした代表的な歴史書物の1つで、56巻28冊で構成された活字本だ。1458年世祖の命で始めて1485年(成宗16年)に徐居正(ソ・ゴジョン)らが完成した。檀君朝鮮から高麗末までが記述された。壇紀を使う際に紀元前2333年を出発点にする根拠がこの本に出てくる。