韓経:中堅造船会社の没落で海洋赤字も過去最大…揺れる「海洋コリア」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.09 11:55
昨年11月、世界最大鉄鉱石企業のブラジルのヴァーレは計40隻規模の超大型運送契約を発注した。ポラリスシッピング、大韓海運、Hラインなど韓国海運会社は27隻、中国海運会社は13隻を受注した。しかし韓国造船会社には大きなメリットがなかった。現代重工業だけが19隻を受注し、残りの韓国海運会社が確保した8隻はすべて中国造船所に奪われたのだ。中国側はすべて中国造船所に発注した半面、韓国のパンオーシャンやSK海運は6隻を中国の造船所に発注した。
◆消えていくトリクルダウン効果
韓国政府と債権団が8日に法定管理と高強度構造調整をそれぞれ発表した城東造船海洋とSTX造船は国内4、5位の造船会社であり、韓国造船産業の重要な役割をしてきた企業だ。現代重工業・大宇造船海洋・サムスン重工業のいわゆる「ビッグ3」の実績回復が見えず、造船産業の生態系自体が崩れるかもしれないという危機感が強まっている。