「また別のディアスポラ、在日韓国人は近代日本を映す鏡」(1)

「また別のディアスポラ、在日韓国人は近代日本を映す鏡」(1)

2017年05月24日09時14分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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120年の在日韓国人の歴史を研究して教育してきた李成市早稲田大学教授。最近「在日韓人歴史資料館」第2代目館長に就任した。(写真=在日韓人歴史資料館)
  韓国人労働者が日本に初めて渡った1897年を基準とすると今年は在日韓国人の歴史が120年になる年だ。日帝植民支配から抜け出した解放当時200万人に達し、いまでも60万人が日本に住んでいる。その中の1人である早稲田大学の李成市教授(65)は、在日韓国人のアイデンティティをディアスポラと結びつける。

  ディアスポラは古代ギリシャ語で「分散する」を意味する「ディア(dia)」と「種をまく」を意味する「スピロ」(spero)が合成された単語で、離散または播種を意味する。もともとパレスチナを離れ世界各地に散らばって生きるユダヤ人を示す言葉だったが、その意味が拡張され、韓国では海外同胞700万人がディアスポラだ。その中でも在日韓国人の生活と意味は格別だ。日帝の韓国侵略は終わってもその痛い記憶を振り返ってみる韓日両国間の「歴史対立」は世界のどの地域より激しいためだ。「慰安婦対立」はその一部にすぎない。在日韓国人歴史学者として生きていくことが容易なはずがない。難しい点を尋ねると彼は「両国政府が韓日の歴史と外交関係を国内政治に利用することだけは避けてほしい」と頼んだ。

  名古屋で生まれ早稲田大学で韓国と東アジアの古代史を専攻した彼は、「苦難に満ちた在日韓国人の歴史はまさに近代日本の歴史を映す鏡」と話す。彼の歴史観はディアスポラがそうであるように1カ所に定住しない。民族主義と国家主義と翻訳されるナショナリズムは批判の標的だ。彼の代表作『作られた古代』は韓日歴史対立が激しかった2001年に出版された。題名が暗示するように歴史を「作られる」ものとみる。彼が映した歴史の鏡は一次的に帝国主義者などの軍事的目的によって作られた歴史に批判的に光を当てる。広開土大王碑石を初めて発見した日帝がそこに書かれた碑文を帝国主義を強化するのに活用してきた非理をひとつひとつ引き出す厳密性が際立って見える本だ。

  だがそこにとどまらない。自身の脱民族、脱国家主義の鏡を韓国と中国にも適用させる。「東アジアの国々の間では現在を過去に投影し過去を排他的に占有しようとする表象をめぐる闘争が展開されている」(『作られた古代』27ページ)とした。彼は「表象」という単語を好んで使うが、どのような意味かと尋ねると、「記号として単純化・抽象化された知識であり、表象がひとつの世界になる」とした。「作られた歴史」を表象という用語で別に表現していた。「現在中国が自分の領域の中に朝鮮族を含み、韓民族の国と隣接しているため国際的にも韓国史の範疇で話される高句麗の跡を消してなくそうとするのは、南北で靺鞨族を極度に低く評価しようとすることと互いに共通性を持つ」という指摘もした。

「また別のディアスポラ、在日韓国人は近代日本を映す鏡」(2)
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