【時論】戦時作戦統制権と軍事主権=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.07 15:12
韓米両国は10月23日、ワシントンで開かれた韓米定例安保協議(SCM)で、2015年末に予定された戦時作戦統制権(戦作権)の転換時期を再延期することで合意した。国家安保を最優先とする朴槿恵(パク・クネ)政権の当然の措置だ。しかし戦作権の再延期で国論分裂が繰り返されるのを眺めながら、予備役将軍として、国際政治学徒として遺憾を禁じえない。一部の政治家が国民を混乱させているからだ。10年前、盧武鉉政権はこの問題を軍事主権の返還として糊塗した。あたかも大韓民国が米国の植民地から独立するかのように国民を幻惑した。こうした誤った安保意識がまた国論分裂を助長している。
最近、文在寅(ムン・ジェイン)新政治民主連合議員は国会で、韓民求(ハン・ミング)国防長官に対し、戦作権の無期限延期は軍事主権を放棄したものだとし、「恥ずかしくないのか」と問いただした。大統領候補だった人の愚問がむしろ恥ずかしく感じられた。文議員だけではない。野党と従北勢力、そして北朝鮮はともに主権の放棄、民族的な反逆と主張している。