【噴水台】法治の元祖・韓非子が朴槿恵大統領の法と原則を見れば
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.09 16:17
非を打つところもなく、理屈にかない、誤った点も見当たらないが、聞く人は終始もどかしく感じた。朴槿恵(パク・クネ)大統領の記者会見を見た率直な感想だ。自分一人だけかと思ったが、その後の論評などを聞くと、似た印象を受けた人は多いようだ。その原因を考え、韓非子にもう一度目を向けた。私たちが法治を理解できず大統領を誤解しているのかもしれないという考えからだ。ところが韓非子と朴大統領の法治は少しずれている。例えばこうだ。
大統領はこう述べた。「疎通の前提条件は遵法社会を作ることだ」。しかし韓非子は大統領が前提条件とした法治の完成を政治の目的と見た。法治を完成するには君主の術治、すなわち政治が最も重要だ。いわば、遵法社会を作るのが君主の仕事であり、これに政治の技術が必要ということだ。韓非子には政治が法治の前提条件だ。