【社説】後任の首相、陣営に関係なく最善の人物を選ぶべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.22 15:23
昨日開かれた国務会議では行政府内序列3位の崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相が司会棒を握った。朴槿恵(パク・クネ)大統領が中南米訪問で席を外しているうえ、辞任圧力を受けてきた李完九(イ・ワング)首相が辞意を表明したことで、落ち着かない政府の姿がそのまま表れた。朴大統領は昨日、2番目の訪問地のペルーで「この件で国政が揺れることがあってはならず、国論が分裂して経済回復の足かせにならないよう内閣と秘書室は徹底して業務に取り組むことを望む」と注文した。国政を支障なく遂行するには、迅速な後任首相指名で空白を最小化しなければいけない。可能なら朴大統領の帰国(27日)以前にも後任者を発表するという覚悟で、人選作業の速度を上げなければならないだろう。そうしてこそ、「成完鍾(ソン・ワンジョン)リスト」波紋で乱れた紀綱を正し、経済回復と公務員年金改革・労働改革を推進する動力を継続できる。
問題は誰を選ぶかにかかっている。後任首相の人選で最も優先的に考慮されるべき点は道徳性だ。振り返ってみると、李首相が事件発生から12日後に退くしかなかったのは、成完鍾元京南企業会長から3000万ウォン(約330万円)を受けたかどうかという実体的・法理的な問題よりも、正直でない姿が決定打となったからだ。李首相は嘘を繰り返して国民の信頼を根本的に失った。これを指摘する議員の質問に対し、「忠清道(チュンチョンド)の話し方が元々そうだ」という常識以下の弁解をし、首相としての品格と権威も守れなかった。