【コラム】災害に対処する建築=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.16 11:28
最近、韓国東北部にある江原道(カンウォンド)東海岸の山火事で、ソウル汝矣島(ヨイド)の面積の112倍(1757ヘクタール)が燃えた。被害施設が3398カ所、罹災民は1160人(539世帯)に達するという。罹災民のための仮住まいの用意が急がれている。建築家(Architect)、語源でいえば「すべての知識を総括する人」が2枚の絵を送ってきた。別名「コンテナトラックキット」(写真)だ。
建築家チャン・ユンギュ(ウンセンドン建築士事務所代表)のアイデアだ。移動性に傍点を置いたという。罹災民を遠くに移動させるのではなく、彼らが長く暮らした生活の場の近くに仮住まいを届けるというコンセプトだ。トラック1台に必要な空間が折りたたまれている。目的地に到着して広げるだけでいい。トラック数台が集まればちょっとした集落のような空間も作ることができる。建築家は「災害以降、罹災民が学校の講堂のようなところでプライバシーの保護がないままずっと寝泊まりしたり、生活の場から離れたりしなければならない現実を考慮して、一種の災害対処用『コンテナトラックキット』をデザインした」と伝えた。