【コラム】金正恩と習近平

【コラム】金正恩と習近平

2017年04月24日11時05分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長と中国の習近平国家主席は会ったことがない。今後会うかどうかは分からないが、北朝鮮と中国が1949年に修交を結んで以来、現在として両国の首脳が会っていないのは初めてだ。

  スキンシップのない2人がここへ来て鋭い神経戦を繰り広げている。習近平主席が最高指導者になった後、金正恩委員長が3回も核実験に踏み切るなど、彼を困らせているためだ。米国を含む国際社会が、習近平主席に金正恩委員長を「懲らしめてくれない」として彼の背中を強く押している。

  習近平主席も数回にわたって金正恩委員長に警告をした。だが、金正恩委員長はこれにものともしなかった。むしろ21日、朝鮮中央通信の論評で「チョンピル」という人物の名前で「米国の脅威に一言も言えない」とし、中国の態度に不満を示した。習近平主席もこれ以上耐えていない。2月から北朝鮮産の石炭の輸入を禁止するなど、金正恩委員長への圧力を強めている。北朝鮮の対中輸出品の中で石炭は34%を占めている。北朝鮮に「一撃」を加えたわけだ。また、中国当局の指示に従ったものかどうかは確認されていないが、中国人の北朝鮮観光も次から次へ禁じられている。毎年、北朝鮮を観光する中国人は18万人程度で、全体の外国人観光客の80%を占めている。北朝鮮の観光収入も大幅減らすという布石と見られる。

  中朝両国の指導者がこのように争っているのは初めてでない。米中修交(79年)、韓中修交(92年)など、お互いがぎくしゃくしていた時期が多かった。その都度、中国の指導者は経済支援で北朝鮮をなだめて説得した。だが、習近平主席は違う。習近平主席は、過去の先輩らの金日成(キム・イルソン)主席・金正恩(キム・ジョンウン)総書記に対する姿勢とは違い、金正恩委員長を最高指導者として認めていないように見える。政治経験が未熟で時代遅れの粛清などで国家を運営している金正恩委員長を最高指導者として認め難いということだ。同時に、核兵器の開発に固執する金正恩委員長を招請するのも国際社会に笑われる可能性がある。

  習近平主席は今年の秋に開かれる第19回党大会を控えて米国との溝を深めていくわけにはいかない。ただでさえ、尋常でない中国経済がトランプ発悪材料で打撃を受ければ、彼の権力が傷つけられる可能性がある。習近平主席は元主席である胡錦濤氏とは違い、改革にブレーキをかけることで抵抗勢力もでき、派閥問題も登場した。したがって、彼は否でも応でもトランプ大統領と歩調を合わせなければならない状況だ。習近平主席は4月初めの米中首脳会談で具体的な内容が公開されなかった「100日計画」をトランプ大統領にプレゼントとして与えることで為替操作国の指定を避けた。トランプ氏の鋭鋒を避けたわけだ。

  金正恩委員長は、このような習近平主席に不満が多い。自身を最高指導者として認めないような習近平主席の厳しい態度も気に入らない。信じられるのは自身しかないという考えがさらに強くなっている。このような金正恩委員長が、中国の影響圏から少しずつ抜け出ようとしている。5月9日、韓国の大統領になろうとしている人々の目にこれが機会に映ってほしい。

  コ・スソク/統一文化研究所研究委員・北朝鮮学博士
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