韓中会談の「部屋の中のゾウ」はオバマ・安倍・金正恩(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.07 10:35
◆3番目のゾウ「3角協調」=今回の韓中首脳会談でも、韓国は韓日米協調に対する負担感のため、中国が差し出した手を握りしめなかった。中国も同じだ。今回の首脳会談では、昨年強調した韓日中3カ国首脳会談への言及が消えた。昨年、両国は未来ビジョン共同声明に「第6回韓日中3カ国首脳会談の開催のために共同で努力する」という内容を明示した。韓米中の戦略対話も同じだ。朴大統領の外交公約の一つだが、昨年の韓中首脳会談直後の7月に非公開で最初の対話を始めた後、話がない。米国が日本と軍事・安保の側面で密着し、中国に対する牽制の意志を表し、競争構図が本格化しているという解釈だ。中国も日本と首脳会談をする意思がないことを今回の韓中首脳会談で改めて表した。
◆4番目のゾウ「安保コード」=両国は今回の首脳会談で、“成熟した”戦略的協力パートナーシップ関係の核心として、これまで十分でなかった安保協力の強化を模索した。昨年合意した外交安保戦略対話の定例化などとともに、「国防・軍事関係の良好な発展傾向を維持する」という内容を共同声明に盛り込んだ。しかし昨年末から急浮上した懸案である防空識別圏(ADIZ)重複問題や西海(ソヘ、黄海)と南中国海(南シナ海)での共同捜索・救助訓練進展状況は明示しなかった。「韓米同盟」というもう一つのゾウのためだ。