進歩巨頭の崔章集教授「文大統領は帝王的ではないが、構造的に帝王になる危険」(2)

進歩巨頭の崔章集教授「文大統領は帝王的ではないが、構造的に帝王になる危険」(2)

2018年03月09日11時23分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  ――文在寅(ムン・ジェイン)大統領が帝王的大統領なのか。

  「文大統領個人を帝王的だとは見ない。ところが、大統領が権力を行使して政府を運営する構造自体が大統領の権力を牽制することができなくなっている。韓国社会は個人の権利を尊重する自由主義的伝統が脆弱だ。個人の権利をつなぐ市民社会が国家の公的領域と比較するとあまりにも弱いため(大統領職が)構造的に帝王的になるしかない」

  ――大統領制を維持しながら権力を分散させることはできないか。

  「予算と人事権を国会が持たなければならない。米国の場合、上院で批准しなければ高位公職者を任命できない。人事権は大統領と上院が必ず合意しなければならない構造だ。米国の場合、予算は下院の権限だ。韓国の国会はそのような役割を十分にできなくなっている。根本的には選挙制度を変えて政党の役割を強化しなければならない。米国は中間選挙があって大統領の責任を問うことができる。必ず大統領制を維持しなければならないとすれば首相も国会で選出しなければならない。それでこそ大統領から独立した役割をすることができる」

  ――国会の信頼が低い。それで議会に力を与えることに同意しない国民が多い。

  「今、制度の下では政治に対するすべての不満が政党と議会に向かうことになっている。議会に権限を与えれば政党は良くなるほかない。政府を構成して責任感がより増すためだ。その前提として選挙制度を変えなければならない。比例代表制を強化すれば議会が私たちの社会とさらに密着して諸般問題を扱う余地ができるだろう」

  ――現与党圏は憲法条文の様々な箇所を一度に変える改憲を強く推進している。

  「権力構造だけをめぐって深く議論をしなければならない。それと共に選挙制度改編と連動しなければならない。それだけでも議論を解くのが容易でないことだ。大統領が弾劾までなった状況で権力構造問題が最も重要だ。文大統領は国会議論が遅々として進まず政府が立ち入るほかないと言うがそれは困る。選挙の時に公約に出したと?改憲は政党の政策ではない。普遍的で一般的なルールを入れなければならない。妥協が存在するしかない。必ず国会が改憲議論を主導しなければならない。ところが大統領が改憲ドライブをかけるのは意図していようが違っていようが力で押しつけることだ。野党が同意することはできない。このようなやり方は民主的だと見るのは難しい」

  ――民主党では憲法前文に『ろうそく集会精神』を含めようという。政府案を準備中の国民改憲特別委でも同様の主張が出ているが、それに対する見解は。

  「ろうそく集会は当然入るべきだと考える。ろうそく集会が韓国民主主義の発展や政治過程で大きい転機ではあるが普遍性を持つとは見難い。革命は特定の時間と空間の産物なので限界がある。フランス憲法前文にもフランス大革命という話はひと言もない。基本的な精神や自由主義的民主主義ならば充分だ。保守でも進歩でも誰もが受け入れられる原理が入るべきで争点になる事件を羅列する必要はない」

  老学者はインタビュー後、記者にメールを送ってきた。内容は次のとおりだ。

  「終わりの部分のどこかにこのような内容が入れば良いと思います。『最も重要な改憲議題として政府の形態ないし権力構造を扱うのは問題自体が複雑で重要であるため地方選挙の時に国民投票するという形で急ぐことは絶対ない。文在寅政府は任期も長く残っているため時間を十分に持ち、関連した問題1つ1つに対して深く慎重に議論し、合意に至る長い過程を経ることが望ましいと考える』という内容です」
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