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【コラム】「二匹のさそり」を避けるために(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.28 09:29
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第四に、東南アジアとの関係を再強化するべきである。なかでも、インドネシア、ベトナム、ミャンマーとの戦略的関係を築く時である。この3カ国との経済連携を強化し、「チャイナ・プラス・ワン」(脱中国一国依存・多角化戦略)の主要対象国として位置づけるべきである。ASEANが中国に分割統治されないように、ASEANの統合促進にもこれまで以上に力を貸すべきである。

第五に、ロシアとの関係改善と領土問題の解決である。現実問題として、領土問題で解決可能なのは日ロ間の北方領土問題だけであろう。世界では、「日本だけが中国、韓国、ロシアのすべてと領土紛争を抱えている」ということをもって、北東アジアの領土問題は「日本問題」なのではないかと見られがちである。日ロの懸案を解決し、日本は戦略的決断ができる国であることを示す。むしろ、その格好の機会ぐらいに受け止めるべきだ。

 
第六に、中国との「戦略的意思疎通」を構築することである。日中の権力中枢の間の意思疎通回路をつくることが不可欠である。日中正常化以降、両国の間でもめ事が起こると関係修復のために裏方としてアヒルの水掻きと球拾いをした黒子たちがいた。田川誠一、大来佐武郎、野中広務といった人々である。(中国側ではリョウ承志、王道函、曽慶紅など)現在、そうした存在はほぼ皆無となった。2010年の尖閣ショックの時は、何人もの”密使”が解決の糸口を求めて、舞台裏で北京詣でをしたが、中国共産党中央の奥の院と意思疎通することはできなかった。

第七。中国との長期的な安定関係を探求するに当たって、歴史認識を少しでも共有する努力を絶やさないことである。日本側の侵略の非を正面から認め、その教訓を踏まえて折り目正しい対中姿勢を保つことが大切である。同時に、歴史和解のプロセスは相手がある話であり、独り相撲はできない。“愛国無罪”のスローガンに象徴される恣意的かつ政治的な「歴史と記憶」を克服してもらう必要がある。共産党統治を正統化するための「歴史と記憶」は、阿片戦争から日中戦争終結までの「国恥」をマグマとした復讐情念を掻き立てかねない。その情念をたぎらせたまま中国が民主化に向かった時が、「二匹のサソリ」の刺し合いになるのではないか。そんな怖さを、いま、感じている。

船橋洋一(日本再建イニシアティブ理事長)




【コラム】「二匹のさそり」を避けるために(1)

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