韓経:【社説】国家競争力の墜落でなく国家の墜落が近づく=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.01 10:12
スイスの経営開発国際研究所(IMD)が評価した2016年の国家競争力順位で韓国は評価対象61カ国のうち29位だった。昨年より4つ落ちた。2008年(31位)のグローバル金融危機以来、最も低い。台湾、マレーシア、中国を下回ったことにはもう驚かないが、今年はチェコやタイにも抜かれた。このままでは国家競争力が通貨危機直後の1999年に記録した過去最低順位(41位)以下にまで墜落するかもしれない。
遅れている分野はさらに遅れ、進んでいる分野は特に改善されるものがないため、惨憺たる結果になるしかない。国家競争力下落の最も大きな要因に挙げられる労働市場もそうだ。1年間に35位から51位に下落した。▼労使関係(57→59位)▼勤労者に対する動機付与(54→59位)▼熟練労働者の確保(23→48位)▼高熟練外国人誘引程度(37→46位)が一斉に落ちたからだ。硬直した労働市場のため構造改革も進まず、企業効率性が37位から48位に落ちたのも全くおかしなことではない。