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<U-20W杯>「コリアンメッシ」の活躍で韓国、アルゼンチンを2-1で撃破

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.24 07:54
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魔法の時間は前半18分。出発点はハーフラインだった。パスを受けたサッカーU-20(20歳以下)韓国代表のエース、イ・スンウ(19、バルセロナ・フベニルA)が疾走を始めた。目の前のアルゼンチンDF1人を軽くかわした後、加速した。あっという間にドリブルで50メートルほど進んだ

イ・スンウはGKと1対1になると感覚的なチップキックを見せた。GKの上を通過したボールはそのまま空っぽのゴールの中に転がっていった。イ・スンウは跳び上がって喜び、観客席に向かって走って行った。この一発が全体的な試合の流れを決めた。韓国は前半42分、PKを獲得してスコアを2-0にした。後半5分にアルゼンチンにゴールを奪われたが、1点差のリードを最後まで守った。韓国がU-20国際サッカー連盟(FIFA)W杯16強入りを決める瞬間だった。

 
韓国は23日、全州W杯競技場で行われたU-20W杯グループリーグA組第2戦でアルゼンチンと対戦し、前半18分のイ・スンウの先制ゴールと前半42分のペク・スンホ(20、バルセロナB)のPKで2-1で勝利した。20日のギニアとの開幕戦で3-0と完勝した韓国は2連勝で勝ち点を6に伸ばし、イングランド(4点)、ギニア(1点)、アルゼンチン(0点)を抑えてA組単独トップに立った。24カ国が6組に分かれてグループリーグを行う今大会は、各組1・2位の12チームと3位のうち成績上位4チームが決勝トーナメント(16強)に進出する。アルゼンチン戦の勝利で組2位を確保した韓国は、26日に水原(スウォン)W杯競技場で行われるイングランドとの第3戦の結果に関係なく16強入りする。1977年に世界ユース選手権(U-20W杯の前身)本大会の舞台を初めて踏んだ韓国が、2試合を終えた時点で16強入りチケットを獲得したのは今回が初めて。

戦略の勝利だった。U-20韓国代表の申台龍(シン・テヨン)監督はギニア戦で採用したフォーバックではなく、中央にDF3人を並べるスリーバックを選択した。センターバックのイ・サンミン(19、崇実大)とチョン・テウク(20、亜洲大)の間に万能DFキム・スンウ(19、延世大)を置いた。そして守備をする状況では両サイドMFのユン・ジョンギュ(19、ソウル)とイ・ユヒョン(20、全南)を下げ、5人が防御するようにした。FWの守備の負担を減らし、得点に集中できるフォーメーションだった。イ・スンウが相手DFの集中牽制を避け、ドリブル突破でゴールを決めたのは、守備に加わる回数を減らし、体力を温存していたからだった。

イ・スンウはU-20韓国代表チームの中で最も忙しい。主な任務の得点のほか、グラウンド内外でチームメートを励まし、相手選手との神経戦でも先頭に立つ。不利な判定があれば真っ先に審判に駆けつけてアピールするのもイ・スンウだ。派手なジェスチャーと奇抜なパフォーマンスで観客とも接する。チームの雰囲気を盛り上げるイ・スンウの積極的な性格は天性のゴール決定力とともに選手としての株価を高めている。

試合前に会ったイ・スンウの父イ・ヨンジェさんは「スンウのプレーを見るために今大会期間、欧州ビッグクラブのスカウト数人が韓国の競技場を訪問している」とし「欧州のスカウトは得点力に劣らず、チームを優先視するスンウの積極的で快活な性格に高い点数を与える」と話した。イ・スンウは来年夏、バルセロナとの契約が終わる。「コリアンメッシ」を青田買いするための水面下の競争はすでに激しい。サッカー人生の第2幕を開く新たな挑戦が待っているが、イ・スンウは今、U-20W杯だけを考えて集中している。

普段は感情をあまり表さないペク・スンホもPKでゴールを決めた後、特別なパフォーマンスでチームの雰囲気を盛り上げた。

1点差を守っていた後半中盤以降はGKソン・ボムグン(20、高麗大)の好セーブが光った。イングランドとの第1戦(0-3敗)に続く2連敗を避けようとするアルゼンチンの波状攻撃の中でも、ソン・ボムグンは正確なポジショニングと冷静なボール処理で何度も失点危機からチームを救った。

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