ネクソン売却先決める入札が延期に…業界「20兆ウォンは高過ぎる」

ネクソン売却先決める入札が延期に…業界「20兆ウォンは高過ぎる」

2019年05月15日14時33分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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金正宙(キム・ジョンジュ)NXC代表
  金正宙(キム・ジョンジュ)NXC代表(51)が推進するNXCの持ち株売却の本入札が延期になった。NXCはネクソンの持ち株会社。

  投資銀行(IB)業界などによると、15日に予定されていたネクソン売却の本入札が延期されたという。投資銀行業界の関係者は「売却作業を急がないことにした。売却関連の今後の日程はまだ不透明」と伝えた。業界では事実上の売却計画撤回の動きという見方もある。ネクソン本入札はすでに一度延期されている。

  売却の本入札が延期になったのは適当な買収者がいないからだ。最も大きな問題は売却価格。金代表側は当初、売却価格として15兆-20兆ウォンを期待したという。これは東京証券市場に上場されているネクソンジャパンの昨年初めの株価を基準にしたものだ。当時は1株あたり1900-2000円(約2万576-2万1659ウォン)を行き来した。金代表は昨年初め、すでに持ち株の売却を決心したという。一方、現在のネクソンジャパンの株価は1株あたり1640円(約1万7752ウォン、13日終値基準)にすぎない。

  ゲーム業界の関係者は「売ろうとする側と買おうとする側が考える価格の差があまりにも大きかった」とし「買う側は結局、M&A(企業の合併・買収))後に売って差益の実現を望むものだが、現在のネクソンの売上創出能力ではその程度の差益を作るのが難しいと市場が判断したということ」と説明した。

  実際、投資銀行業界では、私募ファンドなどが金代表が保有するNXC株を引き受けて、これを米ナスダックなどに上場する案が検討されているという噂も広まった。しかしこれはNXCが保有するネクソンジャパンの株(47.02%)以外にネクソンジャパンの残余株を追加で取得してこそ可能だ。

  ネクソンが国内1位のゲーム企業とはいえ、現在のところ主力ゲーム「アラド戦記」のほかにはこれという「キャッシュカウ(Cash Cow)」がないという現実が反映されたという見方もある。2005年8月に発売されたアラド戦記の開発会社でありネクソンコリアの100%子会社のネオプルは昨年、売上高1兆3056億ウォン、営業利益1兆2156億ウォン、当期純利益1兆2252億ウォンだった。売上高の大半は中国で発生した。

  半面、ネオプルを除いたネクソンコリアの昨年の売上高は9468億ウォンにすぎない。当期純損失は518億ウォン。さらにアラド戦記はネクソンが自主的に作ったゲームでなく、金代表が2008年7月にネオプルのホ・ミン代表(43)から3852億ウォンで買い取ったものだ。

  中国のテンセントが2006年にフィンランドのモバイルゲーム会社スーパーセルを86億ドル(約10兆2000億ウォン)で買収したのとは差がある。買収当時、スーパーセルは「クラッシュ・オブ・クラン」「ブーム・ビーチ」「ヘイ・デイ」の3つのゲームだけで2015年に23億ドルの売上高となった。

  ひとまずネクソン内部では本入札の延期を歓迎する雰囲気だ。しかしネクソン構成員には課題も増えた。今年、大作ゲーム「TRAHA」など10種類ほどのゲームが発売されるが、このうちアラド戦記のような「ヒット作」が出てくるかどうかは未知数だ。

  匿名を求めたゲーム業界関係者は「今がネクソンの頂点ではなく、ネクソンがずっと成長している企業であることを見せてくれてこそ、希望する価格で売却できるというのが業界の見方」と話した。
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