◆「スマートフォン好調期は終わった」

アップルの実績に対する懸念が強まったのは、世界スマートフォン市場が成熟期に入ったことと関係している。ｉＰｈｏｎｅがアップルの売上高に占める比率は３分の２。ＳＡによると、世界スマートフォン市場の成長率は今年初めて１けたに落ちる見込みだ。２００７年にアップルのｉＰｈｏｎｅ販売でスマートフォン時代が本格的に開かれてから３年目の２０１０年、世界スマートフォン市場の成長率は７１．２％に達した。その後、２０１２年４０％台、２０１４年２０％台と持続的に下落した。

スマートフォンの需要が減ると、アップル、サムスン電子はもちろん、シャオミなど中国メーカーも苦戦している。主要技術の汎用化で高級型と普及型の製品格差が減り、競争も激しくなる傾向だ。参入障壁が低下し、メーカーが次々と出てきたからだ。世界スマートフォン製造会社は約１３００社ほど。テレビの製造会社は約３００社だ。

サムスン電子は２０１４年のギャラクシーＳ５の失敗でスマートフォン事業部門の実績が大きく落ちた後、回復できていない。最近、高成長を見せた中国企業も同じだ。シャオミは昨年、販売目標を１億台としたが、実際の販売量は大きく下回る７７００万台だった。アップルとシャオミのスマートフォンを委託生産する台湾フォックスコンの実績も悪化した。フォックスコンは「昨年１２月の売上高が前年同月比２０％減少した」と明らかにした。


韓経：ｉＰｈｏｎｅまでが０％台の低成長…「スマートフォン祭り終わった」（１）