<駐韓米大使襲撃>リッパート父「息子、韓国愛…国に仕えていればありうる出来事」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.06 09:34
同日、駐米韓国大使館はソウルや米国務省などと緊急連絡を取り合い、事実上の非常体制として動いた。ある消息筋は「事件発生後はほとんど分秒単位で米国に状況を説明している」とし「朴槿恵(パク・クネ)大統領のメッセージはもちろん、リッパート大使の状態および治療状況と捜査進行状況、真相究明および処罰意志を知らせた」と伝えた。それでも駐米大使館の関係者は「悪材料だ、悪材料」とし、韓米関係に及ぼす悪影響に対し色濃い懸念を示した。外交チャネルではリッパート大使が襲撃されたことで、政府レベルで韓国内の米国要人保護に対する問題提起が起こされることはもちろん、米国の一般世論が韓国を反米指向の隠れている治安不在国として評価を低める可能性まで心配している。大使館幹部は「不必要な誤解が追加で発生しないように管理しなければならない」と明らかにした。
日本政府もリッパート大使が襲撃されたことに対し、大きな関心と懸念を表した。菅義偉官房長官は5日午前の記者会見で「米国政府と被害にあったリッパート大使に心からお見舞いを申し上げる」と述べた。リッパート大使を襲撃したはキム・ギジョン容疑者は5年前にも重家俊範当時駐韓日本大使に攻撃を加えた人物だ。菅官房長官は「韓国に居住する日本人に注意を呼びかけた」とし「韓国政府に大使館などに対する警備を強化するよう要請した」と明らかにした。菅官房長はまた、最近韓国で論議を呼んでいたウェンディ・シャーマン米国務省政務次官の「韓日中3カ国協力のためにも歴史認識問題に慎重な対応が必要だ」という発言が動機になったのではないかという質問に対して「わが国の立場でコメントすべきではない」と言及を避けた。
米国CNN放送は同日、正規放送を中断して速報を伝えながら「容疑者のキムは反米感情のために犯した犯行だと思われる」と明らかにした。米国の安保専門メディアであるワシントン・フリー・ビーコンは「今回の事件はシャーマン次官の発言論争により反米世論が拡大している時点で発生した」と分析した。