【社説】韓水原、ハッキング後の危機管理がさらに問題
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.23 10:11
韓国水力原子力(韓水原)ハッキング事件の波紋が広がっている。韓水原をハッキングした原発反対グループは17-21日、4回にわたり原子炉冷却システムバルブ図面をはじめとする原発情報ファイル20件ほどをインターネットに公開した。それでも産業通商資源部や韓水原は「一般的な技術資料であり、原発の安全に及ぼす影響はない」という言葉を繰り返している。後手に回る姿だ。これにより迅速対応が生命であるサイバーセキュリティー事故で“ゴールデンタイム”を逃すのではという非難を自ら招いた。
写真さえ撮影できない1級セキュリティー施設である原発の内部設計図面、それも専門家が国家機密として扱われると説明した原子炉減速材と配管設計図面がハッキングで流出し、ネット上で広まった。にもかかわらず弁解ばかりするのは安易なセキュリティー意識を表している。セキュリティーが安全と直結する原発分野で低い産業セキュリティー意識は、韓国原子力産業の信頼を落とす要素だ。実際、ハッキングによってセキュリティーがこのように破られるレベルなら、今後どのような危害が生じるか分からない。国民は不安を感じるしかない。