米国プロ野球のメジャーリーグは、始球式のイベントに意味や感動を盛り込む。先月１７日（韓国時間）タンパベイ・レイズのホーム球場トロピカーナ・フィールドでは、父と娘のための特別な始球式が行われた。アフガニスタンの米軍駐屯地で陸軍中佐として勤めたウィル・アダムスは、娘エレイナに知らせないまま１週間早く米国に戻った。海外勤務のために２年越しで会えなかった娘のためにサプライズイベントを準備したのだ。始球式でマウンドに上がったエレイナは力強く球を投げた。エレイナの球を受けた捕手がマスクを脱いだ。父親のアダムスであった。「娘よ。パパはお前を愛しているよ」。びっくりしたエレイナはお父さんに抱きついておいおい泣いた。ファンたちは父と娘の涙ぐらい熱い拍手を送った。

メジャーリーグ球団は、社会的弱者のための配慮とファンサービスに非常に気を使う。 生まれた時から両腕がないトム・ウィリス（５３）は２０１１年６月８日、ボストン・レッドソックスのホーム球場フェンウェイ・パークでの始球式に招待された。足の指の間に球を挟んだ彼は、捕手のミットに向かって足蹴りをした。大きな放物線を描いた球が捕手のミットにおさまるやいなや選手やファンたちは歓呼の声で迎えた。ウィリスは米国のすべての野球場で始球式をするのが目標だ。感動が消えた韓国野球場ではなかなか見られない場面だ。




芸能人の招待ばかりで感動のない韓国プロ野球の始球式（１）