【コラム】中国3.0…もう「下請け工場」ではない(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.23 10:03
韓国の輸出の25%は中国が輸入する。米国と日本を合わせた規模よりはるかに大きい。このため韓国は中国の経済成長率に敏感に反応する。中国経済が失速すれば韓国経済を支える輸出が直撃弾を受けるという不安感のためだ。しかし中国経済はもう高度成長を終え、成長率は6%台まで低下している。来年も好転は期待しにくい。最近、韓国輸出企業のため息が深くなっている理由だ。
天水田のように中国の成長率回復に頼っていては不覚を取るしかないという点を早く自覚する必要がある。中国の成長に支えられて韓国経済が成長する時代はすでに幕を下ろしているからだ。しかも中国経済は完全に版(バージョン)が変わった。依然として世界最大のコピー商品・不良品製造国という汚名はあるが、競争力がある製品も急速に増えている。こうした変化の本質を見抜いてこそ、過去とは違う中国経済の流れに対応できる。中国経済は1970年代の改革開放で市場経済を導入したバージョン1段階を通過し、1990年代に「世界の工場」の役割をしたバージョン2を踏んで、習近平国家主席就任後に本格化した質的跳躍のバージョン3段階に移行している。