「ガラパゴス」北朝鮮…国際制裁で封鎖された孤島(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.13 13:36
制裁はいつも挑発的な行動を懲らしめるのに力不足と感じられる。手遅れになって騒ぐという印象もある。国連の対北朝鮮決議のように多者間の合意を要求する場合は特にそうだ。11日(現地時間)に出た国連安全保障理事会決議2375号も同じだ。「骨抜き」という酷評もある。しかし制裁を受ける立場から見ると状況はかなり違う。北朝鮮の視点から眺める対北朝鮮制裁はどういうものだろうか。
金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が6回目の核実験のボタンを押した3日昼。ベトナム・ハノイの郊外を走っていたバスの中が騒々しくなった。韓国・北朝鮮の学者・専門家と当局者が一緒にいた非公開会合の席に核実験が行われたという情報が入ってきたからだ。韓国代表団はバスを止めて熟考した末、ソウル撤収を決めた。韓国側団長は「核実験挑発でもう会合する意味がなくなった。極めて遺憾だということを平壌(ピョンヤン)当局に伝えてほしい」と述べ、席を外した。行事を斡旋したドイツの非営利財団も当惑したのは同じだ。