金正恩の叔母高英淑、米国でクリーニング店…「平壌ロイヤルファミリー」はなぜ北朝鮮を出るのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.08 09:14
先週ソウル中央地裁では特異な訴訟が提起された。安燦一(アン・チャンイル)博士をはじめとする脱北者3人から名誉を毀損されたとして、米国に住む中年夫婦が6000万ウォン(約634万円)の賠償を求めた。関心を引いたのは原告のこの夫婦が金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔母の高英淑(コ・ヨンスク)氏とその夫のイ・ガン氏という点だ。
高氏夫婦は告訴状で「金正日の秘密資金で我々が賭博をしたり整形手術をしたという嘘を広めた」と主張した。安博士ら被告側は「平壌(ピョンヤン)ロイヤルファミリーで贅沢三昧をした高氏が金正恩独裁批判に封じようとしている」と怒りを表している。
今回の事態をきっかけに、脱北・亡命したり海外に隠遁・滞留中の金正恩の家族および親戚も注目されている。高英淑氏は金正恩第1書記の生母、高英姫(コ・ヨンヒ、2004年に乳がんで死亡)の妹だ。金正恩がスイス留学をした当時、後見の役割もした高英淑は、1998年に夫イ・ガン氏と米国に亡命した。「金正日(キム・ジョンイル)政権の秘密を知りすぎて怖い」という理由だった。