これとともに印象的な予測の土台には東南アジア諸国の指導者が経済発展と社会結束がもたらす大きな利益のために領土紛争に終止符を打ち、エリート層の既得権を制御するという仮定が敷かれている。欧州連合の形成過程は統合懐疑論者らには歴史的な敵対感、言語、規模による格差は共通の目標を達成するために克服できるという点を、統合支持論者らには成功へ向かう旅程が遅々として進まず、乗り越えにくい障害物であふれていることもあるという点をよく示している。

韓国とＡＳＥＡＮの経済的連帯関係は２００７年に自由貿易協定（ＦＴＡ）商品協定が発効され強化された。サービスおよび投資部門に対する協約も締結され４年にわたったＦＴＡ交渉は２００９年に終えられた。ＦＴＡ締結前はＡＳＥＡＮは韓国の５番目の貿易パートナーにすぎなかったが、ＦＴＡが締結され貿易規模が急成長したことから２０１０年には中国に次いで韓国の２番目の貿易パートナーとなった。相互間の貿易規模はＦＴＡ施行４年目（２０１０年６月から２０１１年５月）に１０６８億ドルで、２００７年に比べ６０．８％増え。２０１５年には１５００億ドルに達すると予想される。




ＡＳＥＡＮの統合、韓国経済に役立てるには（１）