韓経:【コラム】安倍首相のダイヤモンド

韓経:【コラム】安倍首相のダイヤモンド

2016年11月07日09時08分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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  「南シナ海は北京の湖と化しているように見える。インド洋から太平洋に広がるダイヤモンド状の海域を守る戦略を描いている」。安倍首相が2012年12月末の2度目の執権当時に発表した外交安保設計図だ。安倍首相は日本-米国(ハワイ)-豪州-インドの4カ国をつなぐ菱形のこの構想を「安保ダイヤモンド構想」と命名した。

  昨年末にはインド首相との首脳会談で日本-米国-インドの頭文字から「JAI協力を進めたい」と述べ、一歩さらに踏み出した。JAIはヒンディー語で「勝利」を意味する。1週間後には豪州首相と会い、中国を牽制するための安保協力を加速することで合意した。

  こうした外交戦略とともに軍備増強も併行している。2016会計年度(2017年3月まで)予算のうち防衛費は過去最高の5兆541億円(約56兆2000億ウォン)。南北対峙状態の韓国の国防費(39兆ウォン)をはるかに上回る。友好国との軍事・安保協力を強化する一方、ステルス戦闘機など先端武器も次々と開発している。

  安倍首相の「ダイヤモンド構想」は習近平主席の「真珠の首飾り戦略」と比較される。中国はバングラデシュ、スリランカ、パキスタン、ミャンマーなどを首飾りのように構成してインドに圧力を加えながら海洋安保・貿易網を新たに構築している。南シナ海のために頭を悩ませている周辺国とインド、豪州が安倍首相のダイヤモンド側に傾くのは当然のことだ。

  優雅な宝石の名前を掲げているが、強大国間の海洋大戦はますます激しくなる見込みだ。「安保」と「侵略」はコインの表と裏のようだ。昨日今日のことではない。第2次世界大戦当時に日本がハワイの真珠湾を奇襲した当時から最終目標は東アジアとインド、豪州を含むオセアニアを占領するというものだった。400余年前の壬辰倭乱(文禄・慶長の役)も明とインドまで征服しようという豊臣秀吉の野心によるものだった。これより180年ほど前に7回も続いた中国「鄭和の大遠征」も現代版「真珠の首飾り」戦略と変わらない。

  安倍首相は10-12日に日本を訪問するインド首相にインド高速鉄道全路線に日本の新幹線方式を適用して人材・技術を支援し、原子力分野の協力まで提案するという。海洋ダイヤモンドの輝きを完成させるための最後の工程ということだ。北朝鮮の核実験の兆候を韓国より速く感知し、国家安全保障会議を先に開くほど迅速な安倍首相の政治・外交力を考えると、国内の争いで屋根が吹っ飛ぶのも知らない韓国の現実が残念で惨めだ。

  コ・ドゥヒョン論説委員
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