【コラム】大陸国家の中国が海を欲しがる理由は(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.07.19 09:15
中国は2003年11月に胡錦濤主席時代から太平洋を掌握している米国を意識してエネルギー輸送路の安保脆弱性を取り上げながら「マラッカ・ジレンマ」という概念を登場させた。中国は年間原油輸入量2億7000万トンのうち80%以上を米国の統制下に置かれたマラッカ海峡を通じて持ってくる。それで中国は、米国が提供する海路安保に依存するジレンマに陥っている。
中国はマラッカ海峡の依存度を減らすために中露、中・カザフ送油管を通じて原油の10%を、中・ミャンマー送油管で8%を輸入している。また中・パキスタン送油管の新設を推進中だが依然としてマラッカ海峡の依存度が絶対的だ。中国が2014年から西沙諸島、ベトナム水域で経済性もあまりないのに石油ボーリングを断行して南海9段線を中心にした南シナ海について自国の核心利益だと主張するのは、全て原油輸送の安全性を確保するための歩みだ。