【時論】新しい国力、サイバーセキュリティー能力を高めよう=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.16 10:20
大韓民国のサイバーセキュリティー能力は「世界的なICT強国」という名声が恥ずかしいほどみすぼらしいレベルだ。原発をはじめ、金融機関・放送局・政府機関などが、無差別的に展開されたサイバーテロで被害を受けた。世界で類例を探せないほどよく発生するサイバーテロにより、該当機関と政府に対する信頼度は低下し、被害額も急増している。
2009年のDDoS攻撃当時に数百億ウォンと推算された被害額は、2013年の「1・25大乱」では1000億ウォン規模に、「3・20大乱」では9000億ウォン(約1000億円)ほどに増えた。
過去の不特定多数を対象に発生していたサイバーテロ形態も、最近は原発のような基幹産業にまで広がっている。延坪(ヨンピョン)海戦のような物理的な紛争は、国民が目で実体を把握して深刻性を認識でき、事後に備えやすい。しかしサイバーテロは実体の把握が難しく、現実感も落ち、対応が十分でない。その結果、悪循環が繰り返される。