【社説】全国民の精神健康管理は時宜を得た対策=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.06.26 15:16
来年から全国民を対象に生涯周期別精神健康検診を実施するなど、国が国民の精神健康管理を行うことにした保健福祉部の「精神健康増進総合対策」は時期を得た措置として歓迎する。 韓国は自殺率が経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち最も高く、うつ病が深刻な社会問題に台頭し、政府レベルの精神健康管理の必要性が提起されてきた。 こうした点で、今回の措置が精神疾患の早期発見と治療および予防につながることを期待する。
実際、昨年18歳以上を対象に実施した精神疾患疫学調査の結果、14.4%の成人が精神疾患を抱えていることが分かった。 これは06年(12.6%)より増えている。 自殺死亡率も人口10万人当たり31.2人にのぼり、自殺を図った人のうち精神疾患経験者は75.3%にのぼる。 しかし精神疾患を経験した人のうち相談や治療を受けたケースは15.3%にすぎない。 精神疾患が発病しても治療を受けるまでの期間は1.61年にもなる。