２０１２ロンドン五輪での「独島（ドクト、日本名・竹島）パフォーマンス」の主人公・朴鍾佑（パク・ジョンウ）が銅メダルを取り戻した。

国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）は韓国時間１２日午後に開かれた執行委員会で、朴鍾佑に対する懲戒結果を発表した。ＩＯＣは、「朴鍾佑に再発防止を求め厳重に警告する」としたがメダルは剥奪しないことにした。これで朴鍾佑は昨年８月のロンドン五輪男子サッカーで韓国が取った銅メダルを首にかけられることになった。

ＩＯＣは朴鍾佑だけでなく大韓体育会にも厳重警告した。大韓体育会は「五輪憲章入門トレーニングプログラム」をまとめ３月３１日までにＩＯＣに提出しなければならない。“独島パフォーマンス”が再発しないよう実質的な措置を取れという指示だ。銅メダルは大韓体育会を通じ朴鍾佑に授与されるがＩＯＣは記念式や祝賀行事をできないよう釘を刺した。朴鍾佑に対する銅メダル授与が改めて政治的に利用されるのを警戒した措置だ。

朴鍾佑は昨年８月１１日に行われた日本との３位決定戦で勝利した後、観衆が投げ込んだ「独島はわれわれの領土」と書かれた紙を掲げて見せた。これに対してＩＯＣは五輪憲章５０条の「政治的意思の表現禁止」に違反したという理由で朴鍾佑に対する銅メダル授与を保留した。朴鍾佑は授賞式で銅メダルを受け取ることができなかった。

朴鍾佑の“パフォーマンス”は韓国でも国政監査の対象になるほど大きな波紋を起こした。大韓サッカー協会は日本サッカー協会に独島パフォーマンスと関連して屈辱的なメールを送り叱咤を受けることもした。

ＩＯＣの決定に先立ち国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）はこの問題と関連しＡマッチ２試合の出場停止と３５００スイスフラン（約４００万ウォン）の罰金という比較的軽い懲戒を下している。朴鍾佑は１１日に開かれたＩＯＣ懲戒委員会に出席し、独島パフォーマンスが偶発的に起きたこという点を強調し善処を訴えた。銅メダルを取り戻した朴鍾佑は１３日午後、仁川（インチョン）国際空港を通じ帰国する。